梅シロップお酢入りの相乗効果!おすすめレシピと炊飯器での作り方を紹介!

 

梅の季節になると思い出す甘くて酸っぱい「梅シロップ」!

青梅の収穫時期の6月頃になると青梅・氷砂糖・ガラス容器の三点セットが店頭に並びますよね。

我が家でもこの時期になると毎年恒例の梅シロップづくりが始まります。

簡単に作ることができる梅シロップですが、完全に放置してしまうと…。

気付いた時には、「発酵して泡だらけに!」「カビがはえてしまった!」という失敗も少なくありません。

そんな人におすすめなのが、お酢を入れた「梅シロップ」です。

梅シロップにお酢を入れることで腐敗の予防ができ、同時にお酢の健康効果も期待できる‼

今回は梅シロップに酢を入れる効果・おすすめレシピ・1日で出来てしまう炊飯器での作り方を紹介します!

1.梅シロップお酢入りの相乗効果

梅シロップお酢入り・梅の効果

「梅」は酸っぱいので、よく酸性食品と思われがちですが実はアルカリ性食品です。

 

現代の食生活は欧米化し、酸性食品にかたよりがち。

米やパン・肉・卵・インスタント食品・加工食品など、私たちが日常口にしやすい食品のほとんどが酸性食品です。

「梅」は、そんな酸性食品にかたよりがちな食生活を中和させてくれる食品です。

さらに、梅にはダブルの疲労回復効果があります。

 

・疲れを軽減してくれる「クエン酸」

梅には多くの栄養素が含まれていますが、特によく知られているのが疲労回復効果のあるクエン酸です。

クエン酸を摂取すると、クエン酸回路が活発化してエネルギー効率が高まり、細胞にかかる負担が軽減されます。

結果、疲労の回復につながります。

※クエン酸回路とは、食物からの栄養をエネルギーに変換するための細胞内にあるシステムのことです。

 

・疲労を取り除いてくれる「ビタミンE」

疲労の原因には、“活性酸素”が深く関わっています。

“活性酸素”は身体の免疫機能を維持する一方、増え過ぎると疲労や老化の原因につながります。

ですが、植物性食品に含まれている“抗酸化物質”がこれを除去してくれます。

梅には、この“抗酸化物質”である「ビタミンE」がたっぷりと含まれています。

梅に含まれる「ビタミンE」が増え過ぎた“活性酸素”を除去し、疲れを癒してくれます

 

抗酸化成分を含む食品には、緑葉色野菜・ナッツ類・ニンニク・生姜・ベリーなどがあります。

日頃からこのような食品を積極的に摂り、体内の活性酸素を除去する力を高めておきましょう!

 

※抗酸化物質とは、植物性食品に含まれる成分です。具体的には、ビタミン類ではビタミンA(βカロテン)、ビタミンC、ビタミンEがあります。また最近では「フィトケミカル」と呼ばれる成分も注目されています。

 

 梅シロップお酢入り・酢の効果

・腐敗の予防

お酢には腐敗を予防する「殺菌効果」があります。

この殺菌効果が梅シロップのカビの発生を抑えたり、発酵を抑えたりしてくれます

失敗しない梅シロップづくりのサポートをしてくれます!

 

・健康効果

お酢は言うまでもなく健康効果の高い人気の調味料。

お酢にはクエン酸が豊富に含まれており、疲労回復に効果があります。

他にも殺菌作用や食欲増進作用といった働きが知られており、古くから生活に取り入れられてきました。

 

特に、お酢入りの梅シロップは、お酢と梅の「Wの疲労回復効果」が期待できます

夏の暑さで疲れが抜けきれない…そんな時におすすめです!

 

・おすすめのお酢

りんご酢

リンゴを原料に醸造されています。

リンゴ酢に含まれるリンゴポリフェノールには強い抗酸化作用があります。

また、食物繊維の一種であるペクチンも豊富に含まれているので、腸内環境を整える効果があります。

※梅シロップにはアルコールの入っていない純りんご酢や有機りんご酢をお勧めします。

 

米酢

精米した米を原料に醸造されています。米のみで作られたものは純米酢。

穀物酢と比べてアミノ酸がやや多く、ビタミン、ミネラルなども含みます。

※梅シロップにはアルコールの入っていない純米酢をお勧めします。

 

私は長い間、梅シロップを氷砂糖だけで作っていました。

氷砂糖だけで作る定番のシロップも美味しいですが、酢を入れると味が引きしまってスッキリ飲めます。

近年は、梅シロップにお酢を入れて作っています。

お酢はりんご酢か純米酢を使います。

私の実家は、スッキリさっぱりの米酢派。

我が家は、フルーティなりんご酢派。

どちらも美味しいですよ!

 

 

梅シロップお酢入り・氷砂糖の効果

氷砂糖は「砂糖」だから、体によくないのでは?と思っていませんか。

氷砂糖は体に悪いものではなく、漢方では健胃・咳止め・毒消しの作用があるとして、体に良いことで知られています。

 

・疲労回復

氷砂糖は体内にとても早く吸収されます。

そのため、運動後などに摂取すると素早くエネルギーに変換され、からだの疲れを癒してくれます

 

・脳の栄養補給

脳のエネルギー源となるのは糖分だけです。

氷砂糖はショ糖の純度が高い砂糖なので、脳にエネルギーを与え、脳の疲れを癒してくれます

 

※ショ糖(=サッカロース)とは 、砂糖の主成分です。サトウキビから作られているものが多く、サトウキビの茎の部分から出る甘い汁を煮詰めて結晶化させたのがショ糖です。

 

・リラックス効果

氷砂糖を摂取すると、幸せホルモンと言われている「セロトニン」が生成されます。

セロトニンは精神を安定させる効能があるので、不安な気持ちやイライラを沈めたり、緊張をほぐしてリラックスできたりします。

 

・氷砂糖の種類

氷砂糖には「ロック」と「クリスタル」という二種類の形があります。

ロックは自然結晶のためすべて形が違う氷砂糖、クリスタルは16面体の整った同じ形の結晶です。

クリスタルよりロックの方がより溶けやすいため、漬ける時間が短い梅シロップにピッタリです。

お勧めはロックですが、あまり気にせずに!

 

2.梅シロップお酢入り 梅の選び方

梅シロップお酢入り・梅の流通時期

梅シロップ梅は梅の出回る時期5月下旬~6月下旬に購入します。

6月下旬になると青梅の流通が少なくなりますので、買い逃さないようにしてくださいね!

 

購入したけれど加工する時間がないときは、冷凍保存が可能です。

下処理をした後、ジッパー袋へ入れて冷凍し、時間があるときに加工します。

 

梅シロップお酢入り・梅の選び方

用途によって熟し方を選びます。

梅酒や梅シロップには未熟な「青梅」が適していますよ。

ちなみに、梅干しや梅ジャムには「完熟梅」が最適です。

 

青梅

メリット: 青梅から抽出することで甘味と酸味のバランスが良い。透き通った色に仕上がる。

デメリット:新鮮なうちに漬けなければいけない。

 

完熟梅

メリット: 完熟梅ならではの芳醇な香り。市販品では流通が少ないレアなシロップが作れる。

デメリット:新鮮なうちに漬けなければいけない。果肉が崩れやすくシロップがにごりやすい。

 

冷凍梅

メリット: 冷凍により梅の細胞が壊れることで早く漬かる。年中手に入る。

デメリット:生梅よりは新鮮さが劣る。

 

※冷凍した梅の細胞の壁は壊れた状態になっています。細胞の壁が壊れることで梅のエキスが出て来やすくなるので、失敗せずしかも短時間で作ることができるようになります。

 

 

3.梅シロップお酢入りの作り方

梅シロップお酢入り:下処理法

1:洗ってアク抜きをする

梅は傷付きやすいので、丁寧に扱います。

大きなボウルへ梅とたっぷりの水を入れ、手で優しく洗います。

流水で流したあと、たっぷりの水に浸けてアク抜きをします。

青梅なら2~4時間、ある程度熟した黄色の梅は1時間が目安です。

完熟梅は、アク抜きの必要がありません。

 

2:水気を拭き取り、ヘタを取り除く

アク抜きをした梅はザルへあげた後、布巾やキッチンペーパーなどで水をしっかりと拭き取ります

同時に竹串を使ってヘタを取り除きます

ヘタが残っていると、加工した際にエグミや苦味のある仕上がりになってしまいます。

 

梅シロップお酢入り:基本の作り方

保存容器の素材は、梅を仕込みやすい広口で、中身が見えて空気を通しにくいガラスがおすすめです。

保存容器の大きさは、梅の重さに対して4倍量が目安です。

例えば、梅1kgなら4L容器を選びます。

保存容器は熱湯、または焼酎・アルコールで消毒をしてから梅を仕込みます

熱湯消毒をする場合は、保存容器に耐熱性があるか確認してくださいね!

 

材料

  • 青梅…1kg
  • 氷砂糖…1kg
  • りんご酢…100cc~150cc ※お好みのお酢でok
  • 保存瓶…3ℓor 4ℓ瓶使用

作り方

  1. 下処理した梅をザルに上げ水気を切り、キッチンペーパーで残った水分をしっかり拭き取ります。
  2. あらかじめ消毒しておいた保存瓶に氷砂糖と梅を交互に入れていきます。※砂糖→梅→砂糖…、最初と最後を砂糖にして「梅を砂糖でサンドする」のが抽出のコツ。
  3. りんご酢を加えフタをして、暗くて涼しい所に置きます。
  4. 砂糖が早く溶けるように、1日に1回ほど瓶をゆすります。
  5. 2~3日置くと梅の実から果汁が出てくるので、瓶をまわして砂糖の成分を梅全体に浸透させます。砂糖が溶け切ったら飲み頃です。

 

梅シロップお酢入り:炊飯器での作り方

材料

  • 青梅…1kg
  • 氷砂糖…1kg
  • りんご酢…100cc~150cc ※お好みのお酢でok
  • 炊飯器…5.5合炊き以上

作り方

1.青梅の水気を拭き取り炊飯器に入れます。

2.その上から氷砂糖とりんご酢を入れます。

3.炊飯器の保温ボタンを押して約8~12時間放置します。

4.あらかじめ消毒しておいた保存瓶に出来上がった梅シロップを入れます。

 

■失敗しないコツ

毎日丁寧に混ぜて砂糖を早く溶かし、上がってきたシロップに梅がしっかりと浸かるようにしておきます。

 

■発酵してしまった場合

万一、発酵(白い泡)してしまった場合、少量であればそのままでも問題ありませんが、多い場合はシロップのみを鍋にうつし、10分ほど弱火にかけながらアクを取ります。

漬けて数日の場合は瓶に戻します。漬けて10日以上の場合はこれで完成としてください。

 

■カビが生えてしまった場合

万一、白カビが発生してしまった場合、白くなった部分だけを捨て、残ったシロップを煮沸消毒をします。

ただ、青カビや赤カビなどが発生してしまった場合には、煮沸消毒をしても飲めないので全て処分してください。

 

梅シロップお酢入り:保存方法

梅の実が全部シワシワになったら、エキス抽出が終わった合図です。

梅シロップから梅は取り除きシロップは冷蔵保存します。

殺菌状態でも異なりますが、冷蔵庫であれば半年〜1年ほど持ちます。

 

さらに長期保存したい場合は、シロップを80℃程度に加熱して15分ほど沸騰しないように煮てから、瓶に入れて密閉します。※煮立たせないように注意してください。

 

4. 梅シロップお酢入り 梅ジャムの作り方

梅シロップを作った後の梅を【梅ジャム】にして2度美味しい!

 材料

  • 梅シロップを漬けた後の梅…1kg分
  • 三温糖……100g
  • ハチミツ…50g
  • 水…適量

 作り方

  1. 漬けた後の梅を取り出しお鍋に移します。
  2. シロップは完全に切らずに少し入るぐらいがベストです。
  3. 三温糖、ハチミツ、梅がひたひたになる量の水を入れてかき混ぜながら煮ます。アクが出てきたらすくいます。
  4. 実が柔らかくなったたらヘラなどでお鍋の中で実をほぐし、種を取り除きます。
  5. 15分位まぜながら火にかけ、好みの硬さになるまで煮詰めます。
  6. 熱いうちに熱湯消毒した瓶に詰めて出来上がり。荒熱が取れたら冷蔵庫へ。

 

 

5. 梅シロップお酢入りのアレンジレシピ

梅シロップお酢入り・基本の飲み方

水や炭酸水で2〜3倍に薄めて飲んでください。

梅シロップを濃い目の希釈で小ぶりのグラスに注ぎ、キンキンに冷やして食前にいただく食前酒ならぬ食前梅シロップ⁉は格別です。

適度に胃を刺激し食欲を増進させますし、是非お試しくださいね!

 

梅シロップお酢入り・アレンジ

・牛乳や豆乳で割ってヨーグルト風に!

・焼酎、ジン、ウォッカで割って、梅カクテルに!

・アイス・ヨーグルト・かき氷など、デザートのシロップとしても!

・ジャム・蜂蜜の変わりにパンやホットケーキに!

 

 

以上、お酢を使った梅シロップの作り方をご紹介しました。

基本的に、梅シロップは砂糖とお酢を混ぜてゆするだけです。

炊飯器だと保温機能で8~12時間放置で簡単に出来てしまいます。

 

お酢入りの梅シロップは、梅の香りと酸味と甘味のコラボが絶妙です!

酢を入れることで、梅シロップの腐敗の予防ができるだけでなく、梅とお酢の「Wの疲労回復効果」も期待できます!

気温・湿度が高く疲れを感じやすい季節の強い味方「梅シロップ」は、私たちの疲れを癒しサポートしてくれます。

出来上がった梅シロップは、水や炭酸で割ったり、かき氷やヨーグルトにかけたりとさまざまな方法で楽しめます。

是非、お酢で作る「梅シロップ」に挑戦してみてくださいね‼

 

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